栄養教室について

療食科では定期的に病棟に伺って、皆さんの健康に役立つ食事やおやつ選びのコツなどについてお話しをする『栄養教室』を行っております。

皆さんに興味を持って参加して頂けるように、毎回いろいろな手作り模型や食材を使用してお話しています。

今回のテーマは「塩分と血管のお話し」です。

はじめに、いろんな種類のしょう油を味見しました。

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普段料理に利用することが多い濃い口しょうゆ・京料理などに利用することが多い薄口しょうゆ・血圧高めで塩分が気になる方におすすめな減塩しょうゆ。

見た目で違いが判るもの、舐めてみて初めて違いが判るものなど、皆さん楽しみながら味見をしました。

次に2種類のホースを使って動脈硬化について説明。動脈硬化とは、読んで字のごとく血管が硬く弾力が失われた状態になることです。

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緑の新品ホースは健康な方の血管を表しています。柔らかくしなやかで弾力があります。

一方、オレンジのガス用ホースは若干硬く、動脈硬化が進んだ40代の方の血管を表しています。

治療をせずに放置すると、ガス用ホースからごぼうのような硬さに変化するともいわれています。

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こちらは、ペットボトルとビニールテープ、黄色の粘土を使って作った、血管の断面を現した手作り血管模型です。

左が健康な方の血管の断面、右がコレステロールが徐々に蓄積され血管が狭くなった血管を表したものです。

言葉で説明すると難しいことでも、手で触ったり模型を使って説明することで、比較的皆さんにわかりやすく健康情報を伝えられるように、今後も工夫をしていきたいと思います。

皆さんは普段の食事の中で塩分や糖分を気にしていますか?山形県民は全国的に見ても塩分摂取量が多い傾向になっています。

年末年始は特にイベントが多く、おいしいものをたくさん食べる機会が増えます。

塩分や糖分の摂りすぎに注意して様々な病気のリスクを減らしていけるように心がけましょう。