昨年12月2日に表記の集まりが村山保健所主催で開催されました。当院より講師協力をさせて頂きましたのでご紹介します。
(以下、村山保健所発行「けやき通信」より転載)
<第1部>
講和:「ひきこもり」の基礎知識~理解と対応について~
講師:かみのやま病院 村岡義明 院長
◆回復の過程
・回復に必要なことは『安心・安全な環境』でしっかり休むことができ、『理解してくれる人』がそばにいること。
・「コミュニケーション(家族との会話等)」→「日常生活スキル(家事など)」→「家庭外の活動(散歩するなど)」→「本人の楽しみ(趣味など)」の順に進むと回復の原動力になる。
◆会話の手始めとして「あ・さ・お・そ」
・(あ)『あいさつ』;「おはよう」「おやすみ」「買い物に行ってくる」などと声をかける。返事が無くても気にしすぎず、さらっと一声をかける。何より声がけを続けること。
・(さ)『誘いかけ』;「図書館に行くけど一緒に行かない?」と家族の用事に付き合ってもらう感覚で声をかける。
・(お)『お願い、お礼』;「洗濯物をたたんでおいてくれると助かる」など具体的でマイペース、短時間で終わるものをお願いしてみる。応じてくれたら必ずお礼を伝えること。
・(そ)『相談』;「今日の夕食は何をしよう?」などと日常の事柄を相談してみる。
◆働きかけに対して反応がなかった場合
・おこなった「対応」を振り返ってみる。その際に、支援者などの第三者も交えて話す。
★1日1回親自身が楽しめることをするなど、家族が一人で抱え込まず、周りを巻き込みながら、心のゆとりを持つことも大切です。
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<第2部>
講和:家族の関わり方を知ろう~関わり方のポイント~
講師:かみのやま病院 佐藤秀実 公認心理師
「家族のせいや育て方でひきこもりになったわけではありません」
「原因よりもつきあい方を考えましょう」
◆対応のヒント
・犯人捜しをせず、子育ての問題として自分や家族を責めない。
・お互いあれもこれも言わず、リラックスし安心して過ごせる環境を。
・本人中心の生活(過干渉・過保護)から少しずつ離れてみて、そっと本人を見守る。
・家族自身の楽しみを見つけること、家族だけで抱え込まない(相談する)。
◆良いコミュニケーションのコツ
何を話すかと同じくらい『どのように話すか』も大切です!
1.視線(顔)を合わせる 2.手を使って表現する 3.身を乗り出して話をする 4.はっきりと大きな声 5.明るい表情 6.話の内容が適切(例)誰が・いつ・何を
◆グループワーク
・当日の参加者を2グループに分けて行いました。初めて顔を合わせた方も多かったと思いますが、和やかな雰囲気のなか話をしました。
・①どこから来たか(任意)②誰のことで相談しているか(任意)③最近の心配事④ストレス解消法について自己紹介をしました。
・講師より、「家庭内の悩みを抱えず共有することも大切」とのお話がありました。
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☆家族グループ交流会(けやきの会)のご案内☆
家族同士で普段思っていることなどを話して、ほっとひと息つきませんか。
村山総合支庁西庁舎(寒河江市)と北庁舎(村山市)で開催しています。R4年度の日程は以下の通りです。
・2月28日(火)北庁舎 11:00~12:00
※事前申し込みが必要です。023-627-1184(村山保健所保健企画課)
※参加人数や新型コロナウイルス感染症の状況により、開催方法を変更する場合がございます。
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