作業療法室にアジサイが咲いています。
作業療法室と二つの廊下にで囲まれた、閉じられた三角のスペースに、一株だけのアジサイです。
ですが、毎年、しっかりと咲いています。一度は伐採の憂き目あったのですが、しっかりと復活して咲きました。
7輪程の、水色のアジサイです。
アジサイがその生命力を発揮して、作業療法の利用者のリハビリテーションを後押ししてくれているようです。
「作業療法とは、なんのことやら」という方も多いかもしれません。
一言で言うと「いろいろな活動を実際に行うことによって病気や障害の持つ方の社会復帰や生活の立て直しを促す、リハビリテーションの方法」です。短く言いましたが、このアジサイを見ることのできる作業療法室、院内では作業療法の略称OTを使ってOT室と呼んでいます、OT室の中では、さまざまな精神疾患を患った方々が、縫物・皮細工・ちぎり絵・・・etcの手工芸、音楽鑑賞、パソコン、習字などいろいろな作業(活動)を行っています。
こうした作業は、作業療法の利用者さんたちの、リハビリテーションとして行っています。
詳しい作業療法の内容はあらためてご紹介できればと思いますが、病気で苦しんでいる方々が、自分のもつ力を発揮しながら生活をしていこうと取り組んでいます。
狭いスペースですが、毎年しっかりと咲くアジサイはそのようなOTの利用者さんたちや、私たち作業療法士に力を与えてくれるように思われます。
アジサイの花は、大きな青い花びらのように見えるガクや、小さな花びらが写真のようにたくさん集合して1輪のまとまりとなるようです。小さなちからでも、こつこつと積み上げたり、またたくさんあつまると大きな力になるということの象徴のような気がします。
患者さんのリハビリテーションにも同様なことが言えると思います。
来年もこのアジサイを見ることができることを祈りたいと思います。
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