療食

心も体も癒すことができるよう、
患者様を思いながら食事作りに励んでいます

ご挨拶

私たちは給食を担当しています、療食科です。

「療」は治療の「療」

「食」は食べるの「食」

ここ金谷地区で採れた新鮮な地元野菜を取り入れ、病態に応じた食事・四季折々の行事に合わせた食事を提供し、心も体も癒すことができるよう、患者様を思いながら食事作りに励んでいます。

写真_こまくさの里さんの野菜写真_こまくさの里さんの野菜写真_こまくさの里さんの野菜

写真_こまくさの里さんの野菜写真_こまくさの里さんの野菜こまくさの里さんより旬の野菜を届けていただいております。

手作りにこだわり、院内で1 品1 品、 心を込めて作っております。
食事の時間は管理栄養士・調理師が病棟に訪問し、患者様の食事に対するご意見やご要望をお伺いして、献立や食事作りをおこなっております。

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主な活動

栄養管理

栄養療法は全ての疾患に共通する重要な治療法のひとつです。
当院ではさまざまな病態をお持ちの患者様お一人お一人に合わせた栄養管理を行い、治療効果を高める食事提供を心がけております。

栄養指導

患者様の食歴や生活スタイル、食事の好み等を考慮し、医師の指示のもとに一人ひとりに合わせたアドバイスをさせていただきます。入院・外来を問わず、適切な食事内容について知りたい方、上手な間食の取り方を知りたい方、お食事に対して不安や疑問をお持ちの方は、お気軽にご相談下さい。<詳しくはこちら

栄養教室

月に一度入院患者様で希望がある方を対象に、調理実習や学習会を行い、食事に関する知識を深める集団栄養指導を行っております。
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体のコース

精神デイケア(むづれは)の活動の一環として、月に1度学習会と調理実習を行っております。学習会を通して学んでいただいた事を、調理実習を通して実践して頂く様に、毎月ヘルシーでおいしい献立を提案しております。
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栄養指導

フードモデルや写真も利用し、食事に対する不安や疑問にお答えします。
こちらは食事の形態について不安があるご家族様へ、退院時に準備した資料です。

○○様のお食事について

当院では、食事が飲み込みづらい方に食材をミキサーでペースト状になめらかにした食事を提供しております。硬いものや繊維の多いもの以外は、普通の食事と同じ料理をミキサーにかけています。このような感じです。

写真_お食事例

ですが、ご家庭でこのような食事をすべて料理するのは難しいと思います。
そこで調理のひと工夫や手軽に準備できるものとして下記のような工夫もございます。

(調理のひと工夫)

  • 魚は焼き魚よりも、煮魚、蒸し魚
  • じゃがいも、かぼちゃ、さつまいも、里芋などを柔らかく煮てつぶした煮物。
    →煮魚や煮物は長時間煮ることでスプーンでつぶしやすくなります。
  • 絹ごし豆腐や卵豆腐のあんかけ。
    →食材にあんをかけることで、のどごしがよくなります。
  • ゆで卵よりも、温泉卵やスクランブルエッグ

(スーパーやドラッグストアなどで購入できるもの)

  • ヨーグルト、プリン、ゼリータイプの飲み物。
  • ポタージュスープやレトルト食品など。
  • 飲み物にとろみを付けるパウダー。

栄養教室(集団栄養指導)

皆様にわかりやすく興味を持っていただけるように、実験形式で学習会を行っております。
昨年は手作りジュースを作り、果汁100%ジュースと果汁20%ジュースの違いを勉強しました。
また、手作り人体模型を利用して食物が体の中でどのように消化されるのかを学び、腸内環境を整える工夫について学習しました。

写真_お食事例 写真_お食事例

手作り人体模型の二本松君。

食後は胃が最大2L近く膨らみます。
腸は約6mの長さがあります。

写真_お食事例

腸内改善!オリゴ糖入りきな粉ヨーグルトの試食も行いました。

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お食事について

旬の食材を生かした行事食

療養生活の中で食事を通して季節を感じて頂けるよう、旬の食材をいかした行事食を行っております。食事の時間は喜び・楽しさを感じとって頂ける時間と考え、心と体に栄養を摂っていただけるよう、様々な行事食を提供しております。

写真_行事食

4月 たけのこご飯・たけのこ汁
5月 うこぎご飯・端午の節句
7月 七夕メニュー・冷やしラーメン・土用の丑
8月 お盆(鯉の旨煮・精進料理)
9月 お彼岸(おはぎ)・栗ご飯・いも煮
10月 ハロウィン・松茸ご飯
11月 きのこご飯
12月 冬至かぼちゃ・クリスマス・ぼたもち・年越しそば
1月 おせち料理・納豆汁
2月 節分・たら汁・バレンタイン
3月 ひな祭り・お彼岸(赤飯)

ちょいす食

終末期の患者様や、食欲がなく少量なら食べられるかもしれないといった患者様に、その日の気分に合せて献立を選んでいただけ、食欲がなく少しなら食べられるかもしれないといった患者様に提供しております。その日の気分によって食事を選べる。選ぶ=choice(チョイス)

例)
たこ焼き・フレンチトースト・プリンアラモード・たい焼き・スイートポテト・ラザニア・エビグラタン・焼きおにぎり・ミニアメリカンドッグなど季節に合わせて提供。

写真_ちょいす食

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お食事について

お食事の種類

患者様の咀嚼や嚥下の状態に合わせて、様々な形態のお食事をご用意しております。
※一般食のご紹介で、これ以外にも治療食をご用意しております。

写真_ちょいす食

週に3回患者様に楽しみを持って頂く事を目的に、一般食を食べている患者様を対象に行っております。
毎週火・水・木曜日に常食の方に選んでもらい患者さまに“楽しみ”を持っていただくことを目的に行っております。

写真_行事食

※その他、うどん・そば・から揚げ・サンドイッチ・鯉の旨煮など、様々ご用意しております。

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管理栄養士が考えるご家庭メニュー

白菜漬けであったかスープ

白菜漬けであったかスープ
白菜漬けが酸っぱくなったと思ったら
わらわらこの方法で食べましょう♪

※わらわら=急いで(山形弁)

材料(4人分)

1人分当たり 60kcal(たんぱく質3.7g 脂質3.9g 塩分0.7g)

作り方

  1. 白菜漬けは食べやすい大きさに、ねぎは斜めの薄切りに切る。
  2. 鍋に白菜漬け、水を入れ火にかける。
  3. 沸騰したところにだしの素、溶き卵を入れ再度沸騰させる。
  4. 味が薄いようなら塩を加え調整し、ねぎ、ごま油を入れ完成!

よく漬かった白菜漬けの酸っぱさの正体は植物性乳酸菌なのです。ご家庭で作った白菜漬けが酸っぱくなったと思ったらわらわらレシピをお試しください。
植物性乳酸菌は生きたまま腸に届く強い菌で、免疫活性作用、発がん性物質の排出・分解、便秘・下痢の解消、病原菌感染の予防などへの効果が期待されます。
野菜の漬物の他に豆、米、麦などを発酵させる菌なので、醤油、味噌も植物性乳酸菌の入った食べ物なんですよ。昔から食べられている食品ってすごいパワーを持っているんですね。ですがどれも塩分が気になるので摂り過ぎには注意しましょうね。
植物性乳酸菌はあまり期待できませんが、お手軽に作りたい時は市販の白菜漬けでもOKです。

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