新年挨拶
明けましておめでとうございます。皆様には旧年中、当院に対しご協力を賜りました事に、厚く御礼申し上げます。
さて、精神科医療は大きな転換期をむかえております。歴史的に入院医療を中心としたこれまでの精神医療から、患者さんに社会の中で活動していただきながら治療は外来で行う。不充分な点は訪問看護、デイ・ケア通所でのリハビリテーションなどを通し援助いたします。
当院のハード面を考えますと残念ながらまだまだ入院治療に重きをおいた構造になっていることは事実であります。そこで現在、山形県、上山市からのご協力を得て、後者に合わせた病院作りの計画を開始しました。
加えて、高齢化をむかえた現在、認知症に代表される高齢者問題を介護と連携をとりながら進めるべく、介護施設の建設も同時に計画しております。一度に完璧な医療・介護施設を作る事は容易ではありません。何期かに分けての充実を考えております。
ハードだけの充実を考えているわけではありません。同時に、またはもっと大切にソフト面の充実がなければなりません。ハード、ソフト両面の委員会を立ち上げ、検討を進めていく所存です。こんな当院の現状に賛同していただける方々がいらしたら、職種に関わらずどうかわれわれの仲間になって頂きたい。私の本音です。
当院では今年も職員一丸となって精神医療に取り組みます。特に、上山市、上山医師会の先生方、市民の皆様のご指導、ご鞭撻をいただけます様お願い申し上げ、新年の挨拶とさせて頂きます。
病院長 江口 拓也