新年を迎えて
明けましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。
今年は「巳年」です。「蛇」は脱皮を繰り返すことから「変化と再生」を象徴するといわれているそうです。
精神医療についても国から様々な施策が示され、医療情勢も変化しています。当院でもこれまでの理念を大事にし、新しい医療情勢にしっかりと対応できるようにしていきたいと思います。その上で、地域での当院の役割を明確にし、かみのやま病院には何ができるのかをしっかりアピールし、「変化と再生」ができるようにしていきたいと思います。
私たちが患者様を支えていくのに大事にしているものが「言葉」です。
「変化と再生」の話が出ましたが、今回も「野村再生工場」と言われた元プロ野球監督の野村克也さんの言葉です。「言葉は力である」。「言葉一つで人は変わる。言葉がその人の考えを変え、行動を変化させ、ひいては習慣を変え、ついに人生も変える」というものがあります。
これまでも私はこの野村克也氏の言葉をたびたび使ってきました。一番好きなのが、「良好な人間関係を作るのに大切なのは、縁、感謝、謙虚である」という言葉です。「縁」は、患者さんや地域の皆様との出会い、つながりを大切にすること。「感謝」は、やって当たり前ではなく「ありがとう」の気持ちを持つこと。「謙虚」については、昨年の石破総理大臣の「漢字」が「謙」でした。「言葉」を使う場合には、謙虚な姿勢がなければ伝わらないのだと思います。
今年もこれらの言葉を忘れずに仕事をしていきたいと思います。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
2025年1月1日
社会医療法人二本松会 かみのやま病院
院長 村岡義明